話題の映画「許されざる者」が全国ロ－ドリョ－中です。残念ながらいわきの映画館ポレポレでは
未公開ですが、郡山テアトルでは絶賛上映中。なのでわざわざ見ｊに出かけました。
なかなかいい出来栄えですね。主演の渡辺健は無論のこと脇役の柄本明それに小池栄子など
もそれぞれ役者魂を魅せてくれました。悪役の役人には佐藤浩市が扮しています。これは、
クリントイ－ストウッド監督のアカデミ－受賞作「許されざる者」のリメイク日本版です。原作を
忠実になぞらえた今回のリメイク版は両者を見比べると舞台設定が米国西部と明治初期
北海道の開拓原野といった違いがあります。これは見事に日本風にマッチしていて成功でした。
冬の厳しい極北の雪景色のなかで展開する殺し屋の話です。それにしてもアイヌ語を話す
渡辺健は珍しいですね。柄本明が極寒の女郎屋の門にすっぱだかでつるし上げられている
場面とか、アイヌが屯田兵にこづかれて耳飾りをむしり取られてしまう場面とかは映画
とはいえ、あまりに非現実的でした。悪い日本人でもあそこまでやるのはないんじゃない
ですかね。原作には余韻を彩る非常に印象的なギタ-曲のBGMがあり、これが良かった
です。リメイク版は原野を駆け抜けていく馬上の三人の映像がなかなかいい出来でした。
