露伴先生の古書

長年一代の文豪幸田露伴先生の古書を集めていますが、今年もいい本を入手できたのは

嬉しいことでした。明治26年刊行の「枕頭山水」という書物です。その中に「突貫紀行」が
おさめられており、露伴の号の由来となった文章があります。若かりし幸田茂行が

北海道余市の電信技術の職を捨てて、物書きになろうと決心し貧乏旅行をしながら東京へ
と旅する紀行文です。福島県内にはいって泊まる宿のあてもなくつぶやいた俳句

”いざ露と寝ん 草枕”で、終生露伴を使うことになったのでした。古書を集める楽しみは
また格別のおもしろさがあります。

もう一冊の古書も掲載しておきます。明治時代の小説の表紙は味があっていいものです。

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