釈宗活老師の示衆

季節も春本番となりました。東京の千鳥ヶ淵の櫻が満開となった。そんなニュ-スがありました。
お寺の100本桜も枝先にうっすらと赤味がさしてきました。この陽気がつづけば3・4日ごろには

かなり咲き始めるのでしょう。心弾む春の陽気が境内をみたすことでしょう。以前紹介kした禅僧
釈宗活老師が地方の坐禅会で門下の弟子達に示した漢詩、禅門では偈頌(げじゅ)ともうします
が、それを紹介します。

威音劫外大中梅  いおんこうがい だいちゅうのうめ

鉄樹花開絶点挨  てつじゅ はなひらいて てんあいをぜっす

無手行拳吾党士  むしゅ けんをぎょうず わがとうのし

坐而一朶折将来  いながらにして いちだを もちきたれ

大中は栃木県の名刹大中寺のこと。ここで接心会があったときの御示しです。
意味がわからなくとも、なんども口ずさむと気分爽快になる、いい詩ですね。

このたび大中寺での接心会を催すことになったが季節も梅の開花が始まっている。
参禅の同志諸君の奮起を期待している。そのふくよかな梅を手に入れてわしの
目の前に差し出してみなさい。・・・梅にことよせて猛烈な求道心を刺激するいい詩です。