心休まる書を掛け軸に

心休まる書を掛け軸に

書画を床の間に飾る際には表装を施して飾る方も多いです。
こちらでは調べてみると奥深い掛け軸や表装の世界をご紹介します。

表装とは?

そもそも表装とは何なのでしょうか?表装とは柄の入った紙や布を下地として使用し、掛け軸を仕上げることです。曹洞宗をはじめ仏教には様々な宗派がありますが、仏陀の教えを伝えていく中で仏像や寺社建築などの芸術性が高められ、仏教芸術として洗練されてきました。掛け軸の表装もその1つで、色やデザインなど様々なものがあります。中にはオリジナルの書画に表装を施してギフトにされる方もいらっしゃいます。

寺紋とは?

表装は仏教が広まっていく中で磨き上げられてきたものです。各宗派や寺社によってご本尊とする仏様は違いますが、表装にも宗派ごとの違いがあります。例えば、表装の下地となる紙や布に施す寺紋です。
江戸時代の由緒ある武士の家系に家紋が伝えられてきたように、仏教の各宗派や寺社ごとにもそれぞれ寺紋があります。医王寺では曹洞宗における大事な人物として手書きの達磨絵を通販で取り扱っていますが、もし掛け軸にしていただくならば寺紋にもこだわってみてはいかがでしょうか。

風鎮のこだわりどころ

掛け軸の芸術性を高めるものとして、風鎮は欠かすことができません。風鎮とは掛け軸にぶら下がっている糸の房や飾り球のことで、書画が風でめくれ傷んでしまうのを防いでくれるものです。風鎮そのものにも糸や飾り玉同士の色や素材の組み合わせがあります。

また、飾り玉として使われるものも、大理石やオニキスなどの天然石や陶器や青磁など、様々なものが使われています。座右の銘などが記された書画は心を落ち着け、身を引き締める思いにさせてくれます。
心を込めて書かれた書画を掛け軸で楽しんでみてはいかがでしょうか。