2014年01月

恩師の退院

このほど長年の恩顧を頂いている大学教授が退院しました。退院というと入院していた病院を 退院したとおもわれてしまうかもしれません。でもこの退院はお寺の住職を退いたという意味です。 住職になったことを入院(じゅいん)といい、…

東洋的自然観察にまなぶ

霜ヲ履ンデ復陽ヲ思フ 地中の復陽といえば、冬至に一陽来復するというのも易経の説である。この地中に 来復した微かな陽が息(そく)して、2月の頃ともなれば二陽となるわけであるが、この地中に 深く微かに来復し息する陽を愛護し重…

穏やかな一日でした

たまにはこういう日もいいもんです。来客もないので読書を楽しみました。伐採した松の巻割 をしたり、借りてきたDVDをみたり読みかけの本を読んだりして静かな一日をすごしました。 DVDは「秋日和」。大好きな小津安二郎監督作品…

沢庵和尚の機知

ちょっとおもしろい文章があったので紹介しましょう。 古来より禅僧の機知にたけているということは多く人の知るところであるが、これは品川 の東海寺に有名なる沢庵和尚の話。 和尚は三大将軍家光公の帰依の深かったことは今さらいう…

外作務 (そとざむ)です

寒中ですが外仕事があります。今年は境内の松が松くい虫にやられてしまったのが 三本ほどあり、今日は午前中弟子の副住職と二人でその松の退治をしました。 去年の冬に20本以上もの松くい虫の被害にあった松の処分をしました。 作業…

安濃栄一先生逝去す

安濃先生が逝去されました。84歳。先生は安濃胃腸科内科医院の創業者です。 現在は長男である周威知先生がその後を継いで医院を守っておられます。先生 と奥様である広美さんとの最初の出会いは下荒川竜門寺での坐禅会でした。 思い…

坐禅特集号です

隔月刊の雑誌「Discover Japan新年号」をツタヤで見つけました。なんと禅の特集でした。 サブタイトル「ジョッブスもイチロ-も世界の成功者は、なぜ禅に夢中になるのか?」とあり、 手に取って拾い読みをしちゃいました…

遺経を読む

「遺経」(ゆいきょう)はオシャカさまの御遺言を記したお経のこと。正式には「佛垂般涅槃 略説教誨誡経」と申します。この経典は禅宗では重んじられている経典です。 今朝から大広間の床に掛けた「釈尊大涅槃図」の前でこの経典を読み…

夜話に云く・・・

  「随聞記」からのご文章です。 夜話に云く、学人は必ずしぬべきことを思ふべき道理は勿論なり。 たとひ其のことをば思はずとも、暫く先づ光陰を徒らに過さじと思ひて 無用のことをなして徒らに時を過さず、詮あることを…

指導者の心術

「正法眼蔵随聞記」からの抜粋です。 住持長老なればとて、乱に衆を領じわがものに思ふて呵嘖するは非なり。 況や其人にあらずして、人の短処を云ひ他の非を謗るは非なり。能々用心 すべきなり。他の非を見て悪しヽと思ふて慈悲を以て…