「正安寺」の現在

佐久に御縁があるのはこの寺です。まだ独身の20代後半に修行したお寺です。今回、「貞祥寺」訪問をすませて
翌日に訪ねました。当時永平寺での四年余の修行をすませ、柳瀬有禅(独峰軒・法燈禅林師家)老師との
御縁が出来、公案禅に取り組んでいました。おりしも、「塚田耕雲(樵月庵師家)は君と同じ曹洞宗であるか
ら大梅会の接心にでてみなさい。」そんな提案が独峰軒老師からあり、この佐久のお寺に来たのでした。

東京奥多摩「徳雲院」の是々庵加藤耕山老師の迦葉法嗣である耕雲老師に参禅できるとあって、すぐにそこ
に参じました。いまとなればそれこそ難値難遇の勝縁でしたね。是々庵老師に生前j相見香を焚くこと
こそ叶いませんでしたが、法を嗣いだ両老師との御縁を頂くことができました。じつに有難いです。

それ以来の上山でした。到着してみたら、なんとなんと伽藍が一新しており、往時の姿はほとんど消えて
しまったかのような印象でした。それでも、禅堂や開山堂などをみると当時と同じでしたので安心したのです。

同じ佐久地区に立派な修行道場として風格ある僧堂が二ケ寺あるんです!いわきでは考えられません。

現在の正安寺です