原の白隠禅師とは

原の白隠禅師とは

白隠禅師(貞享二~明和五・1685~1768・84歳)は臨済宗中興の祖師です。禅三派といえば
臨済・曹洞そして黄檗の三宗派をいいます。現在黄檗の流れは臨済に吸収されているんですね。

禅の相承つまり系譜からみるとそうですね。ということは我が国の禅は道元禅と白隠禅の二流が
主になって現在にいたっているということになります。その大立者の一人として禅界に屹立している
のが白隠です。

曹洞宗と臨済宗はともに禅宗ではありますが、修行の仕方や弟子の教育の仕方が異なります。
道元は鎌倉時代、白隠は江戸時代と年代的には480年の開きがあるものの、どちらも我が国が
世界に誇れる代表的な禅の巨人です。

明治大正時代当時には坐禅を通じてお互いの禅僧が宗派を超えて道場生活をしていたんですね。
しかし、実際のところは曹洞宗の禅僧が臨済宗の専門道場に行くのが多かったようです。

最近では尊敬する加藤耕山老師などがおられます。本は曹洞宗でしたが後に臨済宗の禅僧として
白隠下の禅僧となりました。渡辺玄宗禅師は曹洞宗ですが、50代に臨済宗の印可を得ています。

耕山老師には塚田耕雲老師などの曹洞宗の師家がおられます。現在では、こうした傾向はほとんど
ないようです。臨済宗の方が曹洞宗の永平寺や総持寺での修行に上山する例は耳にしません。

原の白隠さんとは