「愚公移山」の現代版です

「愚公移山」の現代版です

Amazon.co.jp : 空を行く巨人

愚公山を移す」とは

驚くなかれ‼当いわき市にも愚公といわれる御仁がおられるんですね。その方の名は
志賀忠重さん。志賀さんは自宅に桜を植樹するという夢を実現するために日々山の
草刈りに取り組んでいます。もう9年目で来年は10年の節目を迎えます。
 彼のすごい所はなんと近くの山林所有者の許可を得て広大な桜山を創り出したい。
しかも、その数なんと9万9千本。250年かけて植樹する。そんな壮大な途方もない
計画なんです。称して万本桜プロジェクト。市内は勿論県内外からの趣旨に賛同する
ボランティアの方々を巻き込んでの気の長い計画です。既に4000本以上も植樹
しているそうです。なぜ、このようなだいそれた計画を実現しようとしたのか。動機
を知りたいものです。その詳しいいきさつは『空をゆく巨人』(川内有緒著 2018年
大16回開高健ノンフィクション賞受賞)を一読されることで納得されるでしょう。

250年というのは徳川時代が16代続きましたが、その間260年ほど。いかに壮大
で気の遠くなるような取り組みであるかが想像できます。

万本桜プロジェクト