寺院概要

医王寺の概要

 

見瀧山医王寺は、大同二年(807)東国に下向した徳一大師によって開山されたと伝えられている。

その頃の寺名は、天津山蔵勝寺、又は阿命寺といわれ、現存する三十五菩薩・如来像図に墨書されてある。

長い参道を登ると、老木が繁る見瀧山を背に、本堂が禅刹の威容誇っている。

当寺は天文十八年(1547)に逝去した平城主岩城常隆公の次子隆吉公が再興し、
慶長十三年(1608)龍門寺十二世通岩宗眠大和尚を請じて開山、曹洞宗になった。

本堂は元禄十二年(1699)に焼亡し、十年後に上荒川の庄屋沢田氏が金百両を寄進して再興、
その後度々の修復を重ねて現在に至っている。