師走の大接心

師走の大接心

大接心(だいせっしん)はこの月に限って使用されますね。禅道場で修行中
の雲水(修行者)たちが最も精出して坐禅に集中する七日間です。
先日訪問した臨済宗円福寺僧堂でもいまは臘八(12月8日)のを無事円成を
期して厳しい坐禅に打ち込んでいることでしょう。

木南先生の一周忌に参列したとき案内された小書院(こしょいん)は6畳間
でしたが、部屋の襖には鉄舟居士の条幅が全面にありました。8枚の条幅
です。接心には喪身失命しても悔いないというほどの覚悟が求められます。

小書院にはそれに相応しい禅語がありました。
 是一番寒さ骨に徹せずんば、いかでか梅花の鼻を撲(う)って香ることを得ん
 不是一番寒徹骨 爭得梅花撲花香

若い時分の修行時にはこうした決意と勇気が必要でしょう。大死一番大活現成
という禅語もあります。