天下一の名香木「蘭奢待」を鑑賞‼

天下一の名香木「蘭奢待」を鑑賞‼

東京国立博物館では令和の新時代を記念して「正倉院の世界-ご即位記念特別展」が開かれています。すでに20万人以上もの入場者数
があるということで、観覧が躊躇われたのですがわざわざ時間を取ったので出かけてきました。

勇気を出して出かけた甲斐がありました。香道稽古の年数はすでに30年を経過していますが、いつも写真ばかりで
拝見して眺めていた天下一の香木「蘭奢待」を実見できました。この香木が最後に切り取られたのは明治天皇の勅許
を得た明治10年のことです。それ以前は足利義政、織田信長が切り取ってこの名香を聞いたことになっている。

歴史上の人物のみがこの名香を実際に聞いたので、ほとんどその香は香道関係者でも未知の香となっています。
しかし、改元となった今年秋の最大の催しである正倉院御物を直に観賞でき嬉しいひと時となりました。重さ
11キロ、長さ156センチで黒褐色の肌色でしたが、小生の身長とほぼ同じ長さということを知ったのも、興味
をそそられたことでした。

蘭奢待の別名は東大寺です