表具にも良く出てくる仏様

表具にも良く出てくる仏様

表具とは、掛け軸や屏風など芸術的な価値も高い書画のことです。
仏様が描かれることも多く、仏教芸術が発展してきた名残を楽しめるものも多く残されています。

仏様も色々

巻物などの形で残っている数ある表具に描かれる仏様は、書画に描かれることで身近に信仰心を高めたり、芸術として楽しまれてきたりしてきました。しかし、仏教の歴史に登場する仏様は正確な数が分からないくらい数多くいらっしゃいます。曹洞宗のご本尊はその中の1人である釈迦牟尼仏です。

仏様の種類

如来

如来とは佛教の開祖釈迦牟尼仏の尊称のひとつです(如来十号)。
また、後世教団が拡大発展していくなかで、薬師如来・大日如来などの諸如来が出現するようになりました。

菩薩

菩薩とは最高の境地である如来になる資格をもっているのですが、いまだ救済を必要とする生きとし生けるもののために身を粉にしてつくすことを誓願にした貴い存在です。地蔵菩薩、観音菩薩、弥勒菩薩など多くの菩薩が知られています。

明王

明王は怒り・憤怒の表情をしている仏様という印象が強い仏様です。これは、諭し言い聞かせても仏教の教えを聞かない救い難いものを調伏という方法で救済するという役割を持っているからだと言われています。
不動明王が最も有名ですが、金色夜叉明王や孔雀明王はご存知の方も多いと思います。

天部

天部とは仏教に帰依した神々のことで、元は他の宗教を源流に持つ神々も多いです。
仏教上の役割として仏法を守護する役割を持っています。帝釈天や梵天の他に弁才天や毘沙門天といった七福神、鬼子母神といった神々も天部に分類されます。

その他

表具には仏教の歴史の中で重要な役割を果たした諸尊が描かれることも多いです。
例えば釈迦の十大弟子であるサーリプッタやアナンダ、曹洞宗にとって重要な達磨大師や鑑真や空海などが挙げられます。医王寺では書道画として手書きの達磨大師も通販で取り扱っています。