ドイツ普門寺からの便り

ドイツ普門寺からの便り

ドイツのアイゼンブッフにある大悲山普門寺から久しぶりで近況を知らせる手紙が届いた。
海外布教師として彼の地で坐禅布教をされている中川正寿老師からである。

二十年まえに禅センタ-として発足し、現在では地域からも大なる期待をされている
曹洞宗寺院。宗門の海外寺院は北米・南米そして欧州と着実に曹洞禅がその広がりを
見せている。手紙のなかでこんなドイツの現状が報告されていたので抜き書きを紹介
します。

 皆様方ご存じの通りただいまヨ-ロッパは激動の時を迎えております。—
  ドイツの子供は都会では二人に一人は両親が離婚しており、地方では三人に一人
 ということです。つまり母子家庭やパッチワ-クファミリ-がどんどん増えているわけ
です。勿論大家族や親戚一同が集っているなどということはありません。—夫婦や
家族を一単位として支える社会的基盤が崩壊して行っています。

我国でも周囲には離婚した夫婦がありふれています。他人のこととはおもえない、
嘆かわしい現状ですね。

家族の絆や先祖を敬うという人間らしい生き方を平気で放棄する傾向にある
のは世界の先進国の通弊なんですね。

パッチワ-クファミリ-(ステップファミリ-)って何?