玉青館を訪ねる

玉青館を訪ねる

玉青館とは何の施設

不用意にではあったけれど、日本画の美術館があるというので、おとづれてみました。
南画会の巨匠として有名な直原玉青画伯の個人美術館でした。
南画というと、富岡鉄斎、池大雅、松林桂月などの作品をおもいおこします。その
系列に属する高名な画伯なんですね。玄関を入ると龍の天井絵(すいぼく)が目につきました。
この美術館の売りになっている作品です。
画伯は中年になてってから、禅に傾倒し、南禅寺派
管長柴山全慶老師との共著『江湖風月集』もあります。さっそく古本を入手、そのすばらしい
挿絵を堪能しました。
風月集は現在では臨済宗に重んじられている偈頌集です。諳んじるに
相応しい名詩が多いです。禅の素養を身に着けるにはもってこいの漢詩集ですね。

 

柴山老師の解説文もよくできており、いままで無知だった自分を恥ずかしく感じたことです。