沢庵和尚隠棲の寺宗鏡寺

沢庵和尚隠棲の寺宗鏡寺

兵庫県出石町といえば、彼の有名な沢庵和尚の故郷です。出石出身の名僧としてあまりにも
有名な禅師です。その出石には沢庵和尚ゆかりの禅寺があります。名を宗鏡寺(すきょうじ)と
いい、臨済宗に属しています。

山陰本線で福知山方面にでかけたことは先月のブログに述べました。出石は豊岡の近くに
あります。和尚縁の寺ですが、地元では沢庵寺として親しまれているそうです。

和尚は禅僧になる以前は浄土宗の小僧をしておりました。というのも和尚十歳のとき、唱念寺
住持衆誉上人に見込まれたからでした。幼いころから利発だったので、上人のたっての頼みで
弟子となったわけです。禅宗になろうとしたのは13歳のとき。大徳寺の名僧春屋宗園老師の

下で本格的な坐禅修行を始めたのでした。和尚が宗鏡寺に隠棲したのは40代でした。その
ころ建てた茶室があり「投淵軒」といいます。シナの屈原が世を儚んでベキラの淵に投身
自殺をした故事に因んだ茶室です。

江戸初期の代表的な文人としても有名な沢庵和尚ですが、そのお墓をお参りして読経できたの
も旅のいい思い出となりました。

沢庵和尚さんはこんな人です。

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お寺の裏山にある禅師のお墓です。

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通称沢庵寺として知られている宗鏡寺本堂。現在の住持になって初めて妻帯したのだそうです。

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茶室「投淵軒」の静かなたたづまい。

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本堂