小祥忌法語

木南先生の小祥忌(しょうじょうき)法要では徳門老師の法語が
読み上げられました。禅宗の法要では導師(法要の主賓)が法語
を自ら作成するのが通例となっております。

今回は本堂の西序の欄間にそれが飾られていたので、ノ-トに写す
ことができました。その偈頌を紹介します。

 實参古教照心源   古教に実参して心源を照らす
 求道精神垂後昆   求道の精神後昆に垂る
 此徳此功難得忘   この徳この功忘るるを得難し
 遺風遍度満乾坤   遺風遍く度(わた)り乾坤に満つ

 別々

 胸裡常存楠葉信   胸裡常に存す楠葉の信(たより)
 朝々夜々浴慈恩   朝々夜々慈恩に浴す

「楠葉だより」は先生が終生綴られた随想集のこと。東洋思想における
 先人の善言を精力的にたくさん紹介・解説されており、東洋的思索
 の手助けになります。