真如苑という新興宗教

ふとしたことで、身近に真如苑の信者という人にあいました。密教系の新興宗教ですね、
これは。所依の経典は大般涅槃経だそうです。密教系の新興宗教というと阿含宗が

あります。阿含の火祭りとかで大々的に週刊誌などで宣伝していますが、この新興宗教
は原始経典といわれる阿含経典をその宗旨としているようです。

密教は我が国では弘法大師空海が弘め、高野山を拠点にしていることは周知のことです。
ネットで調べてみると真如苑は独自の修行というか、方法論を展開していて伝統的な
宗派に属する禅宗の私にはわかりかねることが多いですね、中でも接心修行という

言葉があるらしく、「これはてっきり禅宗でいう接心のことかな」とおもいましたが、
内容は全然別でした。坐禅を集中的にするのを禅宗では接心・大接心というのですが

とくに坐禅をすすめているのではないそうですね。新興宗教で接心を奨励しているかと

おもいきや、ぜんぜんそうではありませんでした。ネットでみるかぎり、真如苑は
外部からはちょっと伺いしれない閉鎖性をもつ教団のような印象です。

涅槃経で主張している「一切衆生悉有仏性」(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)といいう
言葉はとても有名ですが、この大乗経典を新興宗教の拠り所にしているのには
ちょっと、驚きました。