墨跡鑑賞の会

禅宗の高僧の書いた禅語や消息文などを総じて墨跡といいます。狭い意味でいえば
中国宋時代に活躍して禅僧や我が国の室町鎌倉時代の名僧のものを指すでしょう。

よく茶会などに掛けられる禅語を指していう場合もあります。昨日東京中野駅前の
三河屋で行われた「現代墨跡研究会」はごく内輪の仲間がもちよった秘蔵の現代

墨跡が披露されました。およそ40点ほど。有名な山岡撤舟や太田垣蓮月の書画
それに曹洞宗の高僧の新井石禅などもでていました。筆禅道を極めた横山

天啓翁「鳴鳳在樹」、寺山旦中「雲」(全紙判)もありました。臨済宗天龍寺派の
関精拙門下の関牧翁・山田無文・大森曹玄などの世間周知の禅僧のものも

多かったです。墨跡を茶席で珍重するには大徳寺派の高僧のものが喜ばれる
ようですね。一休・沢庵・江月etc.

いづれにしても、久しぶりでの高僧の墨跡をたくさん見れて楽しく過ごせました。

説明は永井一灯老師で、わたしには初対面の和尚さんでした。