「明治人物夜話」が面白い!

森銑三著ですが、これがなかなかの読み物です。明治天皇から幕末明治にかけての
偉人達。たとえば明治大帝を筆頭に西郷隆盛、乃木大将、文人では紅葉・露伴それから幕末の三舟など

逸事をたくさん載せています。幕末明治にはとんでもなく偉い人たちを輩出しているのは
誰でも知っているわけですが、どうしてこんなにもすごい人たちが出てきたのか。

考えてみれば、先行した江戸幕府260年の教育の根幹となった朱子学、いわゆる
儒教が国民道徳の基盤になっていたからなのではないでしょうか。

そのことは私たちがすんでいるこのいわき市においても、いえることです。幕末の大
政治家として名高い安藤信正、儒者の神林復所先生や大須賀いん軒、室桜関など

の学者、原坦山や天田愚庵など錚々たる偉人が活躍しております。同じ著者の
「近世人物夜話」も引き続き読んでみたいです。