慈雲尊者の法語から

慈雲尊者の法語はすばらしいものです。次に紹介する法語などは暗唱にもっとも
適したものとおもいます。春のこの陽気を受けた朝に相応しいとおもわれるのが

冒頭の「天地長育して殺さず、万物あたへてうばはず・・・」というお言葉です。

天地長育して殺さず、万物あたへてうばはず。人類そのところをえ、禽獣もその偶
あり。月白く風清し、文華の徳を害することをしる。山高く海ふかし、憎愛の性に戻る
をしる。これを得てうしなはず、何事をかうれへ、何ごとをかいとはん。至善その報
あり、累世くちず。

これは尊者の著書としては一番世間に知られている「十善法語」をわかりやすく説いた
文章です。この季節は天地の陽気をうけて、草木も動物なども生き生きと成長します。

大自然の広大で無私な働きを甘受できるいい季節ですね。