来月初旬に米満先生の一周忌法要が古鍛治町の良善寺でおこなわれます。米満先生は小生とは
同年でしたが、惜しくも昨年他界されました。まだまだ、頑張れる歳でしたが残念なことでした。
先生は御家流茶道の重鎮として宗家宅の一室に住んでおられました。安藤宗家に入門された
のは20代のころと伺ったことがあります。それから40年もの間、陰に陽に宗家を補佐してこられ
ました。宗家の代稽古や各地への茶会の下準備などはすべて米満さんが周到になされたのでした。
いわば当流茶道家元の懐刀というべき重鎮でした。宗家からすれば、執事さんの役割を長年にわたり
果たされてきた茶人でした。このたびの法要が近づいてきたので、追慕のために漢詩を捧げることに
しました。
門生等しく仰ぐ 師を補(たすく)るの人 門生等仰補師人
四十年来 茶道に親しむ 四十年来茶道親
牌を拝む 五風供養の日 牌拝五風供養日
花を看 水を渡るも 離を愴(かな)しむこと 頻りなり 看花渡水愴離頻