南画家の重鎮松林桂月の漢詩

先日のいわきデスチネ-ションキャンペ-ンに公開された磐城平城跡地は6月まで週末のみ

一般市民に開放されています。跡地のほぼ中央に近いところに歌碑が建立されています。

それは南画家としてまた文人趣味をもつ松林桂月による漢詩です。かつて磐城を訪れたさいに

城跡にたって懐古の情を歌った漢詩です。

 江山尋勝入磐州  江山勝ヲ尋ネテ磐州ニ入ル

 風色依稀憶旧遊  風色依稀トシテ旧遊ヲ憶フ

 塵塁残濠斜照底  塵塁タル残濠照底斜メナリ

 松杉影冷古城秋   松杉影冷ヤカナり古城ノ秋

<下平十一尤>平城跡の荒廃したたたずまいと秋のたそがれの季節を歌い上げた作ですね。
平城の感慨を綴った歌としては、一番知られています。桜見物jをしながら口ずさむのも

いいもんです。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9E%97%E6%A1%82%E6%9C%88

いわきの水墨画として有名な大平華泉は彼の高弟です。

大平華泉のことは↓

https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E5%B9%B3%E8%8F%AF%E6%B3%89-1061392

記事のなかで佐賢学舎卒とあるのは佑賢学舎の誤りです。旧平藩校の施政堂から引き継いだのです。

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