今年の観桜茶会が滞りなくすみました。例年のように来て下さるお客様を迎えて楽しい一日を過ごすことが
できました。今年で13回目になります。大震災のときには、開くことができなかったのですが、大震災前
お同じく茶会を開けるのはありがたいことです。今年の床飾りは釈尊の誕生仏をお飾りしたのが特徴でした。
なんといってもあの偉大な釈尊のお誕生日の月なんですから。ちなみに会記を紹介しておきます。
観桜茶会会記 平成27年4月18日(土)
香 席 名古曾春秋香
茶 席
床
掛 物 原坦山書
我家別有難思法
極楽生方寸之中
釈尊誕生仏 足付螺鈿の台に載せて
棚 台目棚 有楽好
花 入 唐銅鉄鉢
花 時のもの
釜 織部筋釜 政光 造
炉 縁 安藤家稲荷門古材
水 指 磁州窯 宋時代
茶 入 住吉蒔絵中棗
茶 ? 萩焼
替 相馬焼 江戸時代
数茶? 伊羅保焼 椿窯
蓋 置 竹引切 宗家 作
茶 杓 初雁 宗家 作
泪 生地曲輪 又三 作
菓子器 十字型手鉢 南京色絵織部好
有田焼大皿
菓 子 花の山 福島 清風庵製
茶 藤ノ栄 宇治 上林春松詰
原 坦山(1819~1892)文政二年~明治25年
いわき市出身。明治時代を代表する名僧で平藩士新井勇輔の長男。
幼児より儒学を修め、後出家して曹洞宗の禅僧となる。かたわら西洋
医学にも精通し、晩年は仏教結社「佛仙社」を創設。仏教を科学的・
実験的に究明することを提唱した。明治11年東京帝国大学草創期
の東洋印度哲学最初の講師に就任。門弟には著名な仏教学者を輩出し、
佛教界からの学士院会員としては第一号である。
最晩年には宗門最高の栄誉である曹洞宗管長となる。
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