今月の香道の組香は「女郎花香」を楽しみました。女郎花は下世話の推測をいえば
それほど褒めた名前ではありません。しかし、10世紀ごろ女郎といえば高貴な
御婦人のことを指していたわけです。けっして売春婦と云う意味で使用されていた
文字ではありません。同じ言葉でも時代により解釈が全然異なってしまうこともあります。
女郎花などはその善い事例ですね。女郎花は秋の七草になります。秋の七草を覚える
には「おすきなふくは」と覚えると都合がいいようですよ。
お 女郎花 す すすき(尾花) き 桔梗 な 撫子 ふ 藤袴 く 葛 は 萩
といった具合に。お寺の境内にあるのは黄色い花をつけた女郎花、紫色の桔梗
それに萩です。秋の七草は春の七草のように御粥にまぜて食べる草ではありません。
あくまで鑑賞用の秋草であります。春と秋の七草の違いはそんなところにあるんですね。
本堂の盆かざりです。おおきな二個のスイカは近くのお檀家さんが丹精してくたものです。
位牌堂にそれぞれ一個ずつ霊膳をお供えします。お寺の家族の仕事になります。
位牌堂は新旧あって二部屋に分かれています。