独学のよろこび

久しぶりで木南卓一先生の「楠葉だより もののあはれと求道精神」を開いてみました。
独学のことを書かれた文章が目につきましたので、ちょっと紹介してみようと思います。

「私も生涯独学で通した。けれども、それは独学するよりほかに道がなかったからである。
しかし、学ということは、もともと独りで学ぶことなのではあるまいか。先生の講義をきかな

ければ何も学べないという人は、学ぶことの出来ない人ではないかと思う。いくら学校へ
通っても、いつかは自分で学ばなければならない。そして、自分で学ぶことをおぼえたとき、
そのとき学ぶということがいかによろこばしいものであるか、初めて本当にわかるのではな

いかと思う。」(漢学者 公田連太郎先生のことば)

公田連太郎先生とは

ものごとは家庭の両親から学び始め、学校に行って知識を得、そして独学のよろこびをし
知ったとき、本当の独学のよろこびがわいてくるんですね。おそわったことだけが学ぶこ
とではなくて、自ら進んで独学することで学ぶことの自立になる。そういう意味で公田先生

のこの述懐は有意義ですね。