釈尊の教え

今月もすでに下旬となってしまいました。この15日は大聖釈尊の御涅槃を偲ぶ聖日でしたね。

平生乱雑にしておいた事務所の片づけをしたところ、「楠葉だより第189信」(木南卓一著)のガリ刷
がでてきました。読んでみると懐かしい感じがしました。そのなかに紹介されている「釈尊の言葉
カレンダ-」(吉沢貫辰達作)からの引用をして、釈尊の高徳を偲びたく思います。

 ・無病(ワズライナキ)は上なきの利(サチ)、足るを知るは上なきの財(タカラ)
 涅槃(シズケサ)こそは上なきの幸(サイワイ) (法句経)

・身を慎ムハヨシ、言葉ヲ慎シムモヨシ、意(オモイ)を慎シムモ又ヨシ、カクノ如クスベテニ
慎シム者ハスベテノ苦ヨリ免レン(法句経)

・弟子ヨ、我汝らに告げん、この世のすべてのものはいつか過ぎ去り又消えゆく定めなり。
汝ら不放逸(オコタラズ)にはげみつとめよ、これわが最後の言葉なり。(大般涅槃経)

・茅草を採らんとして掴み方を誤らば手を傷つくる如く、道を求めんとして道の選び方を
誤らば人は破滅にみちびかれん。(法句経)

・恩を知る人は敬うべし。その人たとえ千里万里の遠方にありとも我に近し。我の傍らに
あるに異ならず。(雑一阿含)

・富を得て道を誤らざる人は少し。多くの者は大金を手にするや忽ち心おどりて欲楽
におぼれ、道に外(ハズ)るるをさとらず、かけられし罠を知らざる鹿の如く、やがては
苦難に陥らん。(相応部)

・來る者に歓喜することなく、去る者に憂い悲しまず、染まずまた憂いなし、二つ心
ともに寂静たり。(雑阿含)