児玉源太郎大将のこと

先月は軍人さんのことを述べました。現在は徴兵制もないので、軍隊や戦争は他人事のように
して過ごしているのですが、かつては軍人さんや戦記物が大流行したのでした。

なかでも西南戦争や日清・日露戦争などはよく話題になったようです。古本『児玉大将伝』などを
読むと当時の戦況がつぶさに叙述されていて、具体的な戦争の様子が知れます。

あの偉大な児玉大将が台湾総督になり現在の台湾の基礎を築いたことなどもよく知ることが
できました。脳溢血で亡くなるのですが葬式は曹洞宗の森田悟由禅師が導師を勤められた
んですね。それで悟由禅師全集を開いてみたんですが、その時の引導法語は見つかりません

でした。あの永平寺重興の大禅師の法語などを知りたいものでしたが、徒労となってしまい
ました。語録には載せられていないのが残念です。その時の葬儀委員長は乃木将軍でした。
明治天皇が崩御される五年前のことでした。