眼蔵(げんぞう)を読む

大本山専門僧堂では大接心中です。よって永平寺御開山の主著「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」

を開くのも楽しい読み物でっす。これまで難解であるとされている本ですが、読み進めていて
解らない箇所は飛ばしていってもいいのです。自身の読解力で解る部分だけでも心に響く文章
があれば、抄録するなどすればいいと思います。

はじめて佛道を欣求せしときのこころざしをわすれざるべし。いはく、はじめて
発心するときは、佗人のために法をもとめず、名利をなげすてきたる、名利を
もとむるにあらず、ただひとすじに得道をこころざす、かつて国王大臣の恭敬
供養をまつこと期せざるものりな。(谿声山色の巻)

なんでもそうでしょうが、ものごとを始めるときの決心を忘れないこと。
頭では簡単に了解できるのですが、実行となると・・・・。

まして、広大無辺な佛道を歩む沙門にとってはなおのこと、です。