遠仁者疎道・・・オニハソト と読みます。
不苦者有智・・・フクハウチ と読みます。
江戸時代後期の曹洞宗禅僧風外老師の「節分画賛」にある言葉です。
節分となると、いつも老師のこの画賛をおもいだします。
くるしまざる者は智あり、仁に遠き者は道に疎し。じつにうまくあてはめましたね。
本堂・客殿そして庫裡をまわりながら「福は内、鬼は外」と豆まきをしましたけれど、
風外老師のこの警句にはいつも感心させられます。一生のうちで大切な徳目としての
仁(他人に対する思いやり)と智(ちえ)があれば、どんな鬼がきても退治してしまう
ことができます。先人の教えには脱帽です。