家内の勧めもあって知人と3人でクマガイソウを観に出掛けました。ラン科の多年草で県内では
福島市松川地区に自生しているそうです。きょうみたのはいわき市田人の綱木地区の
杉林に群生しているクマガイソウでした。実に圧巻の眺めでした。田人といえばいわき市でも
奥地という印象ですが、そのなかでもこのささやかな集落はさらに奥地にあるんです。
集落の家屋は26戸しかなく、ほとんどが老人世帯といういわば限界集落ですが、いってみれ
ば世俗っぽくないすてきな田園風景がそのまま残っているところでした。
クマガイソウは山野草の王様である、絶滅危惧種としても知られているようです。山野草に
ついては無知な小生ですが、この群生地を管理しているのは今年で86歳?にもなる高齢
な平子さんといううおじいちゃんだそうです。
昼ごろに現地に到着してみたら、20人ほどのお客さんたちが珍しいこの花をめでていました。
お天気もよく、それほどの強い風もなくて小一時間ばかり散策してきました。
いわきでも別世界ともいえるこんな辺鄙な集落で10年間も黙々と増やして育ててくれる
老人がいるのは驚きですが、最近では保存会もできたようです。会の方がもてなしてくれたコ-ヒ-
や麦茶もいただき、気持ちがやさしくなれました。
不思議なかたちをしています。
非常によく手入れがなされています。