一日をどうやって過ごすか。その答えを幸田露伴翁が簡潔に述べています。
朝成るべく早く起きる事、何事でもサッサと変にコダワラズに運ばせていく事、
清潔整斉というふ事が大層大切である事、という位を大綱として、細目は
臨機応変的に遣つて行くとして居ます。
余は如何にして一日を送る乎 (雑誌家庭の友明治40年10月号)
一代の文豪幸田露伴のこの言葉は切実ですね。近頃の子供たちや主婦連に
とっては「朝成るべく早くおきる事」ということは難事でしょうかね。
夜更かしが当たり前になってしまった家庭にはj想像もつかないことかも。
幸い朝早く起きることは苦にならない習慣を身に着けてしまった私ではありますが
なるほど「早起きして坐禅をし、朝の読経をする」生活も40年以上つづけていると
気力が充実した一日を送れるようです。これは実感として頷けます。露伴先生の
わかりやすい生活法ですが、終生実行できるようにしたいものです。露伴全集
41巻それに別巻上下2冊を残した偉大な文豪による一日の過ごし方は今でも
有益ですね。