成道の日ですね

オシャカさまは北方インド出身で80才の貴い御生涯でした。釈迦族の御曹司とし
カピラ城に生まれ一子ラゴラを生んでからバラモンとして出家遁世の生活に
入りました。当時の修行の正統派として解脱を目指して苦行林での6年あまり
の厳しい修行をマスタ-したものの最後のわだかまりを解消するほどの

境涯に到達できないまま、仲間と決別して一人尼蓮禅河のほとりにあった菩提樹
の下で、坐禅に集中されました。

そのご、明けの明星をふとご覧になられたとき、忽然として大宇宙の真理に
目覚められたのでした。その痛快な大悟の日が後に成道(じょうどう)の
日とされるようになったのでした。

 奇なる哉、奇なる哉  山川草木(さんせんそうもく)国土悉皆成仏

 有情(うじょう)非情同時成道

さんざん苦労して解脱を求めてついに大悟徹底してみれば、すべての生物
は本来悟りを実現したままの姿である。なんとすばらしいことではないか。

そのような感慨を漏らされたと伝えられております。

御本山の永平寺でも大接心が無事終了したことでしょう。

今日12月8日は仏教徒にとっての大事な聖日です。

静かにその貴い悟りに思いを馳せる清らかな時間をもちたいものですね。