レッドクリフとブル-クリフ

以前話題になった映画でレッドクリフというのがありましたね。テレビでも放映されていたの
ひさしぶりで、じっくり見れました。話は三国志でした。小説はだいぶ前に読んでいたので
馴染みの物語でした。
 

レッドクリフは赤い壁という意味。つまり赤壁です。赤壁の戦いといわれたなら「ははあ。あのことか。」
と感じた人も多いのではないでしょうか。三国志でのハイライトシ-ンですから。

ところで、禅宗史においてはこれと似た表現でブル-クリフというのがあるんです。英訳ですが。

禅宗第一の古典といわれる書物で「碧巌録」というのがあります。禅に手を染めたことがあれば
必ず話題になる書物です。この書物の英訳が「ブル-クリフレコ-ド」なんです。

この書物はもちろん原書は漢文ですが、われわれ日本の禅宗僧侶にとっては必読の教養書でも
あります。講義本も室町・江戸・明治・大正・昭和そして平成となった今日でも続々と出版され続け
ています。

禅をかじったりすると、「とにかく碧巌録を攻略しなければならない。」などといわれているほどです。

レッドクリフは中国の小説ですが、ブル-クリフレコ-ドは禅宗第一の古典です。たまたま英訳する
と似たようなクリフとなりますが、おもしろいですね。