世は実に危脆(ずい)なり・・・

遺教経(ゆいきょうぎょう)にあります。「世は実に危脆なり、牢強なるもの
なし。我れ今滅を得ること悪病を覗くがごとし。・・・
」とつづく文章です。

もう一か月過ぎると東日本大震災が起きてちょうど3年になります。
あらゆるものは変化をよぎなくされますが、例外はありませんね。

どんなに頑強にしていても、肉体は朽ち果ててしまいます。釈尊一代
80年の生涯も涅槃を迎えなくてはならず、遺言のお経には釈尊が

この世から消えてしまう悲しみが悲痛なまでに表現されています。
明日はその釈尊の御命日です。こころ静かに背骨を伸ばして坐禅

し、落ち着きを得たいものです。