東日本大震災の惨状

福島県双葉郡浪江町請戸は全域が避難区域になっています。

今回国道6号線が一般にも開放されたため、南相馬市小高にある同慶寺へ

見舞いに出掛けました。双葉郡広野町までは震災前のような活気が見えて
いましたがその先の大熊町からは国道沿道の商店・会社そして一般家屋

の入口はすべてバリケ-ド二なっており侵入禁止となっていました。

さすがに異様な雰囲気でした。盗難防止などのためでしょうか、あちこちに

見張りや点検をする人たちがおりました。

お寺は現在月二回程度境内の清掃をする日ということで10名ほどの
参加者が熱心にお掃除のボランティアをされていました。

60代から70代の男女でした。雨ふりでもあったため肌寒いにもかかわらず
熱心に境内の掃き掃除や本堂内の雑巾がけなどをされていました。

その帰り道、浪江の請戸地区に回り、検問所で許可をもらってから、

大震災の惨状を目の当たりにしてきました。請戸地区は津波で壊滅的
打撃をうけた地域です。いまでも田んぼのあちこちには舟や自家用車の

残骸が当時のまま放置されていました。三年前よりはゴミもだいぶ片付いた

感じではありますが、まだまだ整理が十分に進んではいないことを思い

知らされました。大津波による惨状がいまだ色濃く残っている地域です。

犠牲者の方々のこころからのご冥福を祈らずにはおられませんでした。

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きれいに掃き清められたばかりの正面参道です。相馬藩主歴代の香華所として知られています。本堂は大規模半壊と
され、現在までほとんど修理も手つかずの状態です。

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IMG_3292.JPGIMG_3294.JPGIMG_3296.JPG津波でたんぼにうちあげられた車の残骸です。

船も同様でした。

 

大震災直後の無残な請戸地区です。