祇園正儀に参ずる

禅宗各派では今年最後の大接心中ですね。月初めの一週間は坐禅三昧の日々です。日頃

の雑務を放擲して坐禅に集中する期間です。
曹洞宗大本山永平寺専門僧堂をはじめ雲水さん達が苦修練磨しています。

いづれの道場でも坐禅に骨を折るのは当然のことですけど、団体での修行生活を

終えてから自坊に戻ってしまうと、坐禅をしっかりする。そういう菩提心を持つ和尚は
どれほどいるか、はなはだ心もとない。そんな感想をもっている小生ですが・・・。

大本山永平寺では普段のお経は止めにして、この接心中には「祇園正儀」を読誦し

ています。御開山道元禅師の御著述正法眼蔵』(しょうぼうげんぞう)行持の巻
から抜粋した文章です。

現在では及びもつかないほどの厳しい修行を続けた歴代の名だたる禅匠たちの

とうとい足跡が述べられた巻です。小生も及ばずながら朝の読経にはこれを読誦しています。