春たちぬ

昨日は教区寺院での大般若会にでてきました。このお寺では例年節分のひである
三月三日を年中行事として、近隣の住職たちを一同に集めて大法要が開かれます。

総勢20名近くの僧侶が般若経を一斉に転読するさまは壮観です。そのあと、年男
や年女に応募した人たちが裃をつけて正装し御堂の正面にたって境内に参集した

檀信徒にむけて豆まきをします。昨日は天気もよく風もなかったので、盛大にでき
ました。

福は内、鬼は外と声高らかに叫びながらの一コマをみていると、春が来た。そんな
きがします。

不苦者有知 (ふくはうち)、遠仁者疎道(おにはそと)と賛を書いた宗門江戸期の
名僧風外和尚の節分の画を見たことがあります。

苦しまざる者には知あり、仁に遠き者は道に疎し。なかなか意味深長な

福は内、鬼は外ですね。さすがに古人の教養の深さと道念には頭が下がります。