名利とは

名利(みょうり)の名は名誉のことで利は利益ですね。自身の名誉や地位、立場に

かたくなに執着してしまうことはよくある現実ですね。代議士や弁護士といわれる

肩書きを持つのは決して悪いことではなく、その人の努力があったればことですが、
その地位におぼれてしまうと、いわゆる妄念(もうねん)にとらわれてしまう。

そんな事例はいつの世にもあるものです。妄念は煩悩なので心理的に追い詰められて

しまいます。その結果、その立場や高等な資格を悪用してしまうことになるものです。
それを仏教では貪名(とんみょう)と称します。名誉を必要以上に貪ってしまったせいで

自由が失本心がその妄念に縛られてしまった状態です。

利は利得とか利益のことで万事自分の都合のいいように考えたり結果を得ようとすることです。

それで愛利(あいり)という熟語がでてきます。ここでの愛は悪い方の愛を意味します。
愛着となってやることなすことが自己中心になってしまうことです。他人のことはいっこうに

おかまいなしで自分だけの利益のみ追及したために、迷いの世界に落ちてしまうことです。

貪名愛利はですから自分勝手な欲望の虜になってしまう邪念ということになります。
それでは菩提心を妨げてしまう妄念を払しょくするにはどうすればいいのか。

仏道に精進努力をする修行者を悩ませるこの妄念を退治するための方法はいったい

なんなのか。知りたいですね。