村上素道老師と聖護寺

このたびの熊本訪問では熊本についての思いをめぐらすいい機会になりました。熊本は肥後の国です。”肥後もっこす”が知られています。
この言葉は熊本県人の県民性を述べる際によく使用されます。

肥後もっこすという県民性

沢木老師が聖体長養されていた熊本で名を成した禅僧では大智禅師が知られていますが、

その禅師を昭和に甦らせるのに貢献した禅僧が村上素道老師でした。素道老師は明治の傑僧

西有穆山禅師の高足であり、学者肌の気骨あふれる禅僧でした。大智禅師は『大智偈頌』が有名ですね。

宗門で漢詩を習うにはこの『偈頌』がテキストとされています。13世紀後期の先人ですけど、沢木老師

の坐禅会には必ずその冒頭に『大智禅師発願文』を参加者一同で唱和する習いでした。懐かしいです。
素道老師は晩年大智禅師の聖護寺を単身で復興された名僧です。

鳳儀山聖護寺です↓

村上素道老師の編著書