先週火曜日は「系図香」という組香をしました。生徒さんたち12名が集合しての楽しいひと時でした。
そのとき、秋の句を数首紹介しておきました。それから思い立ってそれらを短冊に書いてみようと
筆をとりました。 書道をつづけていますが、こういうささやかな一人の時間が大切だとおもうのは
秋という情趣の只中にあるせいなのかも・・・。
芭蕉の句です。奥の細道の金沢での一句ですね。
秋涼し 手ごとにむけや 瓜茄子
(秋になりすずしいことだ。さあ、みんなでくつろいでそれぞれが手でむいて食べようよ。この
ウリナスビを。 古語辞典からの引用)
右側の句
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれいづる 月の影の さやけき(新古今集)
左側の句
秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどらかれぬる(古今集)