柿伝での記念茶会

先月28日(日)には上京。「唐津焼十二人展」に出席して茶会にも顔を出してきました。
「柿伝」は新宿駅中央東口をでた徒歩1分の安与ホールにありました。

初めての訪問でしたが、薄茶席での席主をされていた唐津焼作家の岡本作礼先生
とは以前面識もあることとて小生が正客をつとめました。大都会のど真ん中に
本格的な茶室を備えた表千家の道場でした。

薄茶席は残月亭とよばれ、床には副島種臣の書が飾られておりました。

副島種臣とは

佐賀県出身ということで唐津焼にふさわしいのではないかという紹介の言葉がありました。
能書家としても知られているようで、豪快な書でした。「天知地知人知我知」知が一幅の

一行書のなかに4個も出て来るのですから、書家としての工夫のしがいがあったと感じ
ました。

正客への主茶碗は江戸初期の絵唐津焼でした。大振りで手取りもやや重いものでしたが、
室町期の茶を愛好しあ武将にはふさわしい重厚な作陶ぶりでした。

茶会の楽しみはこうした歴史を経ていまでも大切に伝承されている茶道具にであえることです。
席が変わって点心席{古今サロン)の床には梅の図がかかっておりました。心越禅師の
見事な画でした。禅師は明時代の中国宋で、水戸の祇園寺開山です。

春先にふさわしい掛け軸でした。今回の特別記念茶会では茶道具や現代の唐津焼で
活躍されている作家の作品にも「ギャラリ-」で鑑賞することができ、良き眼福を得た一刻
でした。

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書院での文具.明時代の古染付、李朝三島魚文硯などが陳列されています。

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花入れはフランス人作陶家で青磁のモダンな入れ物。感心しました。

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薄茶の点前が無事すんで、お道具を拝見しながら亭主とくだけた歓談をしているところ。

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およそ400年前ぐらいの茶碗でした。

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時代を経た茶碗の高台を鑑賞するのは茶会にでたときの大きな楽しみです。

心越禅師のことをもっと知ろう