楠葉だより

木南卓一先生の随想「樟葉だより」は自然と人生を深く味わうにはとても有益です。先生は
大学で東洋思想などを教授されており、すでに退官されて、現在88才の高齢でもあります。

私が「楠葉だより」に最初接したのは大本山永平寺専門僧堂に安居した頃ですから、もう40年も
前になります。先生は学問を続けられながら我が国の古典や中国・日本の儒学者の名言・漢詩など
自然や人生を深く味わうのにたいへん役立つ文章を今日でも綴っておられます。

江戸時代の高徳として有名な慈雲尊者研究の大家としても、よく知られた学者です。
すでにシリ-ズ化して、「楠葉だより」は4冊にもなっており、明徳出版社からでています。

東洋の古典に息づく人生観を学ぶのには実に得難い教養書でもあります。興味のある方
に薦めたいですね。