ダンマパダ(法句経)を時折引用して紹介することがあります。私が使っているのは
昭和44年真理運動本部からでた友松円諦訳のものです。
その初めに法句経(ほっくきょう)は仏教における論語のようなものだと友師は述べて
おります。その理由は通常論語は孔子とその弟子との問答形式になってはいるもの
の、法句経はそうした形式ではなく、内容が論語に似ているのだと。
論語とういうものは君子聖賢の道をのべたものであり、孔子の弟子たちの修身道徳
乃至は教育に関することを終始のべているように、この法句経は人間としての理想的な
精神生活の在り方、とっくに、出家者や在家者の生き方、考え方、つまり宗教、倫理、
哲学を示している。
全部でたった423偈ではありますが、短文で警句にみちた親切な教えが説かれているので、
これからも、引用して紹介したいと思います。