不放逸に関する法句経の言葉を引用します。
いそしむことに 心楽しみ 放逸(おこたり)に怖れをだく
道を求むる人は あるは粗き あるは細き
心の纒(わずらい)のすべてを やきつくす炎のごとく
歩みゆくなり
仏道を成就するにはこうした激しく燃え上がる炎のような情熱が
必要ですね。わが心の煩悩はさておき、いますべき努力を
粛々と継続することが肝要なのは当たり前のことですが、貫くこと
は確かに至難です。禅の古典「信心銘(しんじんめい)」にも
至道無難 しいどうは難きことなし
唯嫌揀擇 ただ揀擇(けんじゃく)を嫌う
物事の真理の極致というか最高の境地というものはこれといって
むづかしいことではない。ただああだこうだと気にしすぎるから
かえってその本質をとらえられなくなってしまうものだ。
千古の名言でしょうね。