謡曲杜若

名曲として名高いですね。

 げにや光陰とどまらず春過ぎ夏も来て。草木心なしとは

 申せども。時を忘れぬ花の色。顔佳花(かほよばな)とも

 申すやらん。あら美しの杜若やな。

 (草木には心がないといはれているけれど、時の歩みの絶え間なく
春が過ぎて夏が来ると、時節を間違えずに、このように奇麗な花が
咲く。なるほど杜若は異名に顔佳花とやらいう通り、ほんとに美しいことだ。)

台風の影響でしっとりと雨がふるのを耳にしながら、もう今年もすでに半年
が過ぎてしまうんだなあ。そんな感慨を持ちました。