義父との別れ

孫を代表して、次女広子の長女であります、私、村上聡子が、おじいちゃんへお別れの言葉を、少しお話させていただきます。

 
おじいちゃんへ
 
一ヶ月ほど前、母から危篤の知らせを受け取った時、私達孫は、どうして?こないだなであんなに元気だったのに?と、動揺し、そして一目散におじいちゃんの元へ駆けつけました。戦争や海での事故、10年前の大動脈瘤の手術、そして東日本大震災など、数々の命の分かれ目を生き抜いてきたおじいちゃんが、なんの予兆もなく死んで行くかもしれない。今回の入院は軽い入院だと事前に知らされていただけに、それは唐突で、予想だにしない知らせでした。
 
わたしたち孫にとって、おじいちゃんは、厳しいながらも優しく見守ってくれる、第二の親のような存在です。
 
私たちは、週末や長い休みになると、よくおじいちゃんの家のある沼の内で過ごしました。
 
幼い私を電動自転車の後ろ乗せてどこまでもいったこと、一緒に畑に行って野菜を育てたこと、温泉にもたくさん行きました。また、まだ私が小さい時には、忙しい両親に変わって、幼稚園の行事にはかならず出席する、名物おじいちゃんでもありました。
とにかく私たちは、おじいちゃんとおばあちゃんの後ろをくっついて、色々な場所へ行きました。