明治から昭和にかけての大文豪幸田露伴の娘幸田文さんの企画展が
東京「世田谷文学館」で12月8日(日)まで開催中です。
先日、露伴のひ孫にあたる青木奈緒さんがいわきに来てくれました。吉野せい賞
授賞式での記念公演をなさいました。そのおり、この文学館で先月5日から
開催中との情報をえて、直接奈緒さんご本人から入場招待券をいただきました。
露伴については、ずいぶん昔から熱心に本を読んでいましたから、ぜひ見たい
とおもい、出かけてきました。二階の展示室には文さんの晩年の原稿やら
お気に入りの着物やら執筆に使用していた鉛筆その他もろもろの貴重品が展示
されていました。もちろん父である露伴の書や色紙、文さんご本人の色紙なども
ありました。一時間はあっと云う間に過ぎてしまいました。私は「幸田文全集」を
揃えてもいるので、原稿用紙に綴られている筆跡なとはとても興味深く観察
できて、とてもうれしかったです。父露伴はあれだけの文豪なのに記念館もないのは
淋しいかぎりです。100年に一人でるかでないかとも尊敬された露伴ですが
「露伴全集」(全43巻、岩波書店刊)はいわき市図書館にも揃えてもらっている
ので、興味のある方は是非読んでみてください。
池上本門寺には露伴の墓、犬山の明治村には旧居も保存されています。
大学生自分当時に一人で訪ねたことなどを思い出して、懐かしく感じました。