夜話に云く・・・

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「随聞記」からのご文章です。

夜話に云く、学人は必ずしぬべきことを思ふべき道理は勿論なり。

たとひ其のことをば思はずとも、暫く先づ光陰を徒らに過さじと思ひて

無用のことをなして徒らに時を過さず、詮あることをなして時を過すべきなり。

其のなすべきことの中にも、亦一切のこといづれか大切なると云ふに

仏祖の行履(あんり)の外はみな無用なりとしるべし。

 

無用のこととはなんのことでしょう。詮あることをなす、つまり空虚な時をすごさないこと

とはいったいなんなのか。また一番大切なことをお互い自身は自覚していきているのか。

さまざまな思いが頭をよぎります。何べん読んでも心に深く食い込む。

そんな御文章です。