功徳天と黒闇天

今日は二宮尊徳先生のこの言葉を紹介します。

是れ生者必滅会者定離の譬へなり。死生は勿論、禍福吉凶、損益
得失みな同じ。もと禍と福と同体にして一円なり。吉と凶と兄弟にして
一円なり。百事みな同じ。只今もその通り。通勤する時は、近くてよい
といひ、火事だと遠くてよかりしと云ふなり。(二宮翁夜話26)

あれがよかった。是は人生最高だった。こんなはずではなかった。と

あれこれ悩んだり嬉しがったりしたこともみ-んな結局は同じこと。

おなじことの裏と表との関係でしかない。自分の都合がいい時は喜び、
それがうまくいかないときには嘆く。こうした感情の起伏ももとをただせば
同じ事なのだ。人生も達観するとこういう心境になれるんでしょうね。

一円は金銭のことではなく、元来同じという意味。