おもうにまかせぬ人生

 

凡そ世の中のこと、すべてわが心にまかせがたく、我がままならぬことのみぞおほかる。

只だ読書の一事のみ我がなさんと思ふ志たにあれば、つとめて思ふやうにせんも

我がこころのま々なり。

それだに怠りてなざず、徒に日月を費やせば、いふかひなくてまことに惜しむべし。

 

この歳になると貝原益軒先生のこのような文章に接するたびに、「なるほど

そうなんだ。」と反省させられます。秋もふかまってきております。だれにも邪魔さ

れないで読むたい古典に親しみたく思います。

貝原薇益軒先生とはどんな人物?